えりんぎののんびり鬱散歩

20年のうつからの回復について綴ります。

どうしてうつ病になっちゃうんだろう?

さて、そもそも論を書きますね。

 

うつ病は生涯に15人に1人はなると言われています。(人生における罹患率内閣府

うつ病を知っていますか? (国民向けパンフレット 案)

 

ここにどうしてうつ病になるかも書いてありますが、えりんぎが病院で言われたことは、3つの因子があるそうです。

 

①身体的因子

 

甲状腺異常などによって鬱に似た症状があらわれることがあります。(橋本病その他) これはお薬でなんとかできるようです。

 

心理的因子

 

うつ病と言えば、全部そうじゃないの?と思われるかもしれませんが、要は性格の生真面目さとか完璧主義とか、うつになりやすい性格がありますよ、ということだとえりんぎは理解しています。これは認知行動療法とかでだんだん治すことができます。

 

③社会的因子

 

これが一番多いのではないかと思います。経済的な理由・もしくは会社でパワハなどを受けて、心身が疲弊して追い詰められてしまうケースです。これはもうその環境から逃げるのが一番です。(状況的にできない、と思われる方が多いでしょうが)

 

そして、それぞれのどの因子で自分がうつ病になっちゃったんだろう?と考えるかもしれないのですが、これは実際には①②③がいろいろな程度で絡み合ったりしていて、カウンセリングなどでは一つ一つ解きほぐして、①②③それぞれ同時にアプローチします。

 

①は主に投薬です。これはお医者さんが患者の不定愁訴を受けて、こうでもないああでもないとお薬を試していきます。最初から強い薬は使わないので、即効性は低いです。でもえりんぎの経験から言うと、お薬「も」大切です。

 

②は投薬で、というよりえりんぎが思うには、カウンセリング(認知行動療法)が効果的でしょうか。でもこれはカウンセラーさんとの相性もあるので、これまた即効性はありません。

 

③は、あまりに追い詰められているのなら、環境を変えること。これもソーシャルワーカーさんなどが相談に乗ってくれるので、相談するといいと思います。

 

これだけ見ても頼れる方法はいっぱいありますね。選択肢を限らず、いろいろな方法やいろいろな専門家の力を借りましょう。あなたを支えるたくさんの人がいます。そのために専門科が分かれているのですよ。だから一人のカウンセラーさん=心屋仁之助さんなどに心酔するのは危険です。だってその一人だけを頼っていて、うまくいかなかったら次どうしますか? 「知らんがな」で放り出されて、不安になりませんか? 

 

さて、つらつら書きましたが、ここでえりんぎが大事かなと思うことは、勝手に自分で原因を探らない、ということです。

 

うつ病の人は考えがとりとめもなくなって、ぐるぐる思考をしています。でもうつ病になったのは、①②③の因子が複雑に絡み合って起こっていることが多い。それを「がまんし続けたからだ」「お母さんとの関係が~~」云々と原因を断定することはできません。確かに、がまんし続けたからかもしれないし、お母さんとの関係が(というか家族との関係が良好でなくて)原因なのかもしれません。でもそれは可能性の一つです。因みにえりんぎの場合は、どうして自分がうつ病になったのか原因を特定しようとして苦しみました。

 

そして、自分を責めないでください。あなたがうつ病になったのは、決して「甘えている」わけでもなければ、「弱い」わけでもありません。人は①②③のなんらかの因子が揃い、ぎゅうぎゅうに追い詰められれば、誰でもうつ病になりえるのです。

 

そして「自分を責めない」ということが一体具体的にはどういうことか、項を改めて書きたいと思います。